2015年、木彫作家の井戸博章氏を原型制作に迎えて制作した「孔雀明王」。華奢で端正な佇まいと精緻な造りで人気を博しました。
正暦寺(しょうりゃくじ/奈良県) 福寿院客殿の本尊像が、緻密で厳かな雰囲気そのままにTanaCOCORO[掌]サイズで再登場します。
正暦寺(しょうりゃくじ/奈良県) 福寿院客殿の本尊像が、緻密で厳かな雰囲気そのままにTanaCOCORO[掌]サイズで再登場します。
毒蛇を食すことから
煩悩や迷いを消し去る利益を持つとして、
古代インドでは孔雀が神格化されました。
それが仏教に取り入れられたものが孔雀明王で、
幸福な人生を送る妨げを取り除き、
心のやすらぎをもたらします。
明王の名を持っていながら
その面相は菩薩そのもので、
大きな孔雀の尾羽を光背とするのが特徴です。
こだわりの細部
菩薩の顔でありながら厳しく前を見据える表情をしっかりと再現。
僅か数ミリの細い指先と、その手に載る法輪も優雅さを感じさせる。
精緻な宝冠は真鍮製。細部へのこだわりはイスムならでは。
毒蛇を食べ恵の雨を降らせるとして古代インドで神格化された孔雀。
左第一手には降魔の吉祥果(ザクロ)を掲げる。
明王と孔雀を支える2本の細い足を、バランスを崩すことなく造型。
正暦寺 福寿院客殿の本尊
明王でありながら菩薩の慈悲相を持ち、煌びやかに荘厳された孔雀明王。日本に伝わった密教仏の中でも特に力の強い仏として知られ、古くから信仰されてきました。
992(正暦3)年創建の正暦寺の所蔵するモデル像は、奈良県の指定重要文化財になっている鎌倉時代の作で、後補の箇所のない貴重な像。同寺福寿院では両脇に愛染明王を従えた三尊構成で祀られます。
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