中国 山西省の
“俊足の神”を製品化
いだてん
韋駄天
日本の魅力ある仏像をラインナップするイスムが、海外所在像に初挑戦!
たぐいまれなる造形センスが光る明代の傑作がTanaCOCORO[掌] に
世界遺産の宝庫、
中国が誇る造形美
古代より文明の栄えた中国・太原のほど近くに位置する城郭都市 平遥古城は1997年、世界文化遺産に登録されました。
その一角をなす6世紀創建とみられる仏教寺院には明代の彩色塑像が二千体以上も遺されます。
なかでも韋駄天像は群を抜く出来栄えで、中国では「天下第一韋駄」と称されています。
この像をモデルに中国の造型集団「晏璽殿(アンジデン)」と協業し、TanaCOCORO[掌]シリーズでの商品化を実現しました。
俊足の神、韋駄天
韋駄天は四天王の増長天に従属する八将のうちの一尊で、仏教に取り入れられてからは特に伽藍の守護神として鎌倉時代以降、信仰されるようになりました。
足の速い悪鬼(捷疾鬼)が仏舎利を奪って逃げた際、これを追いかけ84,000由旬(1由旬は約7km *所説あり)を一瞬にして走り取り戻したという俗話から“俊足の神”として信仰を集め、修行を妨げる障害があれば走ってきて取り除くと言われます。
モデルとなったのは、「東方の彩色塑像芸術の宝庫」とも称される中国山西省の寺院にある韋駄天立像。
明代の作とみられるこの像には全体的に彩色が残り、往時の鮮やかな姿を想わせます。
身体を大きくひねったポーズは頑健さと人体を超越した神性を感じさせ、重心を左足にかけた「不動之動」と呼ばれる姿勢に臨場感がみなぎります。
像のみどころ
四角い輪郭と理智的な表情に、不屈の意志と果敢な性格が表現される
左右の肘と右足が描く三角形のわずかな傾きが生き生きとした動きを生む
人体では再現できないS字ラインが放つ強い躍動感
堅固な体躯にまとう天衣が像にやわらかさと更なる動きを加える
頭冠や両肩、腹部に表される獅噛(しがみ)は魔除けの意味も持つ
モデル像の欠損した左手は他の韋駄天像を参考に晏璽殿とイスムが独自に復元
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中国広東省を中心に活動する
3D造形集団
晏璽殿Yanxidian
代表の林氏は2013年に造型業を開始、数々の日本アニメキャラクターの造型を手掛ける。2018年より仏像の造型を開始、2022年晏璽殿創業、中国国内の仏像を制作、販売。