「S-Class 兜跋毘沙門天」と「TanaCOCORO[掌]兜跋毘沙門天」のモデル像を所蔵する、京都の東寺(教王護国寺)を訪ねました。
金堂、五重塔をはじめ数々の国宝を擁し、世界遺産であり、かつ世界から愛される東寺。境内を歩きながら、その歴史に想いを馳せてきました。
京都駅からすぐ、説明することがおこがましい場所にある東寺ですが、周辺地図を作ってみると、徒歩で巡れる場所に偉大なる歴史遺産が林立していることにため息が出てしまいます。某鉄道会社のコピー通りにふらっと京都駅に行っても、あたりをまわるだけで世界遺産や数々の国宝を存分に堪能できるのはさすがですね!
東寺のすぐ横を発着する新幹線。先程東寺の場所を京都駅からすぐとしましたが、京都駅が東寺の横に来たと言うべきですね。様々な歴史劇が繰り返されたであろうこの地で、ゆるぎなく存在して来た東寺。その時間の重みに身が引き締まる思いがすると共に、もし東寺に心があるならば、今のわたしたちの在り方について尋ねてみたい気もします。
写真はその美しさで良く知られる蓮池ですが、五重塔といい柳といい、なんと絵になる光景でしょうか! しかもこの柳、ただの柳ではなく、平安時代の能書家である小野道風のカエルのお話で有名な大変由緒のある柳との事です。花札にもなってますね! この敷地にあるものはうかつに触れる事がゆるされない、歴史遺産ばかりです。
宝物館の前を横切る長い石畳。この石畳を見るだけで、東寺が広い敷地にある事が一目瞭然ですね! 時代が変わろうとも、その時々の為政者達から特別な計らいを受け、京都の中心地に1200年以上この広い敷地を守ってきた東寺。はるか昔から、今と変わらず敬われ、愛されてきたことがうかがい知れます。
しんごんしゅう そうほんざん
きょうおうごこくじ とうじ
真言宗総本山
教王護国寺 東寺
延暦13(794)年、桓武天皇が平安京を開いた際、奈良で隆盛を極めた南都寺院の移転を認めず、東寺と西寺、二つの官立寺院を建立しました。 その後、嵯峨天皇より空海へと下賜された東寺は、真言密教の根本道場となります。 時代や為政者が変わろうとも崇拝され、守られてきた東寺は、1200年以上ものあいだ京都の中心に座し、今に至ります。
五重塔
境内に高くそびえる五重塔は天災などで4度焼失していますが、そのたびに再建され、寛永21(1644)年に造られた5代目は、京都のシンボルとして今も世界中から愛されています。
国宝 兜跋毘沙門天立像
「S-Class 兜跋毘沙門天」と「TanaCOCORO[掌]兜跋毘沙門天」のモデル像である 国宝「木造兜跋毘沙門天立像」は、東寺の宝物館に所蔵されています。平安京の正面にあった羅城門の楼上に安置されていたと伝わるこの像は、異国情緒漂う造形美が特徴で、多くの模刻像が京都や奈良を中心に残されています。