「TanaCOCORO[掌] WOOD 吉祥天/准胝観音」のモデル像を所蔵する、静岡県浜松市の方広寺を訪ねました。臨済宗方広寺派の大本山である方広寺は伽藍も大きく、由緒ある禅寺らしい清潔感に溢れた寺院です。
モデルとなった像は、拝観入口を入ったすぐの広間で常時公開されており、間近に拝観することができます。
「半僧坊さん」の名で地域から親しまれる方広寺は、浜松駅から車で1時間ほど北上したところにあります。新東名高速道路の開通で、「浜松いなさIC」から車で10分ととてもアクセスが良くなりました。
上画像の参道入り口から本堂までは徒歩で15分ほど。深い緑に包まれた参道には五百羅漢が安置され、参拝者を見守ります。 途中参道が二手に分かれ、左へ進むと「哲学の道」があります。こちらのルートは昔ながらの参道で、少し険しい箇所もあります。心配な方は右側のルートを進みましょう。
さて、濃い緑の空気を楽しみながら歩いていると、前方に立派な本堂が見えてきました。間口32m、奥行27mという、東海屈指の大きさを誇る建築物。中央に掲示された額の「深奥山」(じんのうざん)は方広寺の山号で、江戸無血開城を実現させた幕末の三舟の一人、山岡鉄舟居士の、江戸無血開城を実現させた山岡鉄舟居士の書によるものです。
境内のあちこちに様ざまな表情をした五百羅漢像があり、よく探すと自分に似た像が見つかるとも言われます。
画像の羅漢像は、菅義偉元首相に似ていると話題になったもの。堂内の回廊沿いに安置されているので、見つけやすいかも…?
りんざいしゅう ほうこうじは だいほんざん
ほうこうじ
臨済宗方広寺派 大本山
方広寺
開山の無文元選(むもんげんせん)禅師は後醍醐天皇の皇子と伝えられいて、皇室との縁があることから明治の廃仏毀釈の被害を免れたという方広寺。重文指定を受ける本尊の釈迦三尊像をはじめ、たくさんの寺宝を所蔵しています。
方広寺蔵 木喰仏
拝観入口を入ったすぐの広間で常時公開されている方広寺所蔵の木喰仏たち。 人の背丈ほどもある木喰仏を、このように間近に拝観することができます。
江戸時代、全国を作仏しながら遊行した木喰上人は、83歳頃 この奥山の地にたどり着きました。方広寺へ立ち寄った記録もあるのですが、現在方方広寺が所蔵する像は、近くの民家から奉納されたもの。イスムで製品化した吉祥天・准胝観音に加え子安地蔵の全3体が安置されています。いずれも女性に関係する像で、木喰上人が遊行中に世話になった個人へ向けて制作したものとみられます。
製品情報
方広寺へのアクセス
・公共交通機関
JR浜松駅下車 北口バスターミナル15番乗り場より45番線「奥山」行き乗車~「奥山」バス停下車
・自家用車
・新東名高速道路 浜松いなさI.C.~ 国道257号 ~ 県道68号 ~「奥山」交差点右折(浜松いなさI.C.から約10分)