2021年春に実施したイスム全製品の人気投票において、販売終了品の中で最も人気の高かった「イスム 十一面観音~蓮華~」を、数量限定で復刻販売いたします。
仏教に深く帰依し様ざまな慈善事業を続けた光明皇后と深いつながりを持つと伝わる美しい観音像は、平安期一木彫像のひとつの頂点と評されます。

天平13(741)年に発布された「国分寺建立の詔」によって宮寺となった光明皇后宮は、全国の国分尼寺を統轄する総国分尼寺となりました。モデル像はここに伝わる国宝 木造十一面観音立像で、現在は本尊として祀られます。

イスムこだわりの造型

気品と厳しさを湛える大きく明快な目鼻立ちが、異国情緒を感じさせる。

不思議な印象を醸す長い右手は、仏の三十二相の正立手摩膝相を表す。

薄い天衣が翻る様が前方からの風を感じさせる、彫刻として珍しい表現。

檀像風彫刻の美しい木目を、一本一本緻密な筋彫りで表現。

右足の親指と呼応するかのように、指をピンと反らす。

親指が上向き蓮台から踏み出さんとする右足は救いへの一歩を表す。

未開敷蓮華と葉が放射状に並ぶ光背。独特で優美な存在感を放つ。

衣の皺が軽快なリズムを刻む翻波式衣文もひとつずつ丁寧に再現。

丸い敷茄子ではなく蓮華の茎が立ち上がる台座は、像全体に繊細さをもたらす。

光明皇后ゆかりの国宝像

古来「光明皇后が蓮池を渡る姿を模した像」と伝わりますが、江戸時代に記された『興福寺濫觴記(こうふくじらんしょうき)』には次のような描写があります。
――ガンダーラの見生王が生身の観世音に会いたくて祈ると、日本国の光明皇后を拝みなさいというお告げがあった。見生王は問答師という彫刻師を日本へ遣わし、皇后の姿を模して3体の十一面観音像を造り、1体を持ち帰らせた――。
他にも皇后自身がこの像を制作したという説があるなど、いずれにしても慈悲の深さで名高い光明皇后と密接につながる像です。

木目の美しい檀像風彫刻の傑作

像の伝来についての詳細は不明ですが、建保4(1216)年頃に記された『諸寺建立次第』に金堂の大日如来の背後に安置されるとの記載があることから、慶長6(1601)年の本堂再建時に本尊とされたと考えられています。
哲学者で文化史家の和辻哲郎は著書『古寺巡礼』の中で、「その美しさは、天平の観音のいずれにも見られないような一種隠微な蠱惑力を印象する」と、この像を称賛しています。

女性的、官能的と表現される豊かでしかも引き締まった肉付きが特徴で、一木からこの肉身を彫り出した仏師の腕の確かさを伺い知ることができます。
当初より彩色が施されない檀像風彫刻で、髪や唇などへの彩色以外は素地(きじ)の美しさを生かし、仏身の荘厳には金属が効果的に使用されています。

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製品情報

イスム 十一面観音~蓮華~

イスム スタンダード
じゅういちめんかんのん~れんげ~

十一面観音~蓮華~

100体限定復刻
105,000円(税込)

当製品は取り扱いを終了いたしました
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素材:ポリストーン
サイズ:(約)365(H)×165(W)×155(D)mm 1.5kg