イスム史上最大の60センチを超える圧倒的な迫力。これ以上ない臨場感はあらゆる敵を退散させる力強さに満ち、単なる造形物を超えた存在として、守護されているという実感を与えてくれます。

運慶仏を代表する国宝の毘沙門天象を高さ59センチという圧巻の迫力で造型。想像をはるかに超越する臨場感は、まさに戦地へ赴かんとする凛々しき武将の力強い息吹を感じさせます。

言わずと知れた仏像界のナンバーワン人気。八頭身に六本の腕、三つの顔を持つ阿修羅像は、その麗しい尊顔で今の世を憂いているかのようです。もと戦闘神であったという出自も、争いのない平和な世界を祈るのにふさわしい像です。

憤怒の炎で煩悩を焼き尽くす不動明王。右手に掲げる剣には、あらゆる苦しみのもとを断ち切る強い力があり、不動明王は疫病退散という現世利益も持っています。運慶の力強さと平安期の伝統的な特徴が融合した傑作像です

人間の愛欲を肯定し、「生きる力」を与える愛染明王。恋愛成就や良縁なの他にも、無病息災や延命にもご利益があります。なんとしても人びとを救おうという強い決意が憤怒の形相と全身の朱色に表れています。

一般的には四天王などの足元に踏まれた形で表現される邪鬼ですが、それが独立して仏前に奉じられる燈篭を捧げ持つ役割を与えられたのがこの天燈鬼龍燈鬼。口を開いた天燈鬼と歯を食いしばる竜燈鬼、二体一対の善鬼です。

自然現象である風と雷を神格化したもので、恐ろしいものであると同時に人びとの暮らしに豊かさをもたらす身近な神として信仰される風神と雷神。千手観音を守護する二十八部衆の配下として、ともに私たちの暮らしを守っています。

役行者が悪世の中、強いご利益のある仏の出現を祈って感得したという蔵王権現は、釈迦如来（過去）・千手観音（現世）・弥勒菩薩（未来）の三仏の徳を兼ね備えた修験道の本尊です。