「浄瑠璃寺×イスム プロジェクト」の最後を飾るのは、浄瑠璃寺の本尊。国宝 九体阿弥陀の中心に坐し、ひときわ大きな姿で圧倒的な存在感を放つ中尊の登場です。
雄大で堂々としたその姿は、極楽浄土を希求した人びとの祈りのかたちを伝えます。
浄土信仰の教えを
具現化する九体阿弥陀
西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来は、「南無阿弥陀仏」と唱える衆生を極楽浄土へ迎え導くことから「来迎仏」とも呼ばれます。
平安時代後期、「九品往生(くぼんおうじょう)」の教えに基づき、9体の阿弥陀如来像を祀る「九体阿弥陀堂」が京都を中心に多数建立されました。現存しているのは浄瑠璃寺のみとなっています。
本堂、九体阿弥陀堂のほの暗い空間に金色の光明を放つ9体の阿弥陀如来が横一列に並ぶ様子は、まさに圧巻です。
浄瑠璃寺の境内は梵字の阿字を象ったとされる宝池を中心に形成された浄土式庭園で、西岸にある本堂の九体阿弥陀は、東岸にある三重塔の薬師如来像と対面するように配置されています。
対岸から本堂を見ると像高の高い中尊のみ顔が本堂の庇に隠れていますが、池に映る姿は全身が見えるように設計され、神秘的な光景が広がります。
イスムこだわりの造型
くっきりとした大きな目鼻立ちの、おおらかな面貌
絢爛豪華な光背に配された千体の化仏もすべて再現
長い歴史の中で生じた金箔の剥落を表現した緻密な彩色
うっすらと浅彫りが刻まれ、なだらかに流れる衣文
この時代には珍しい、なで肩のしなやかなシルエット
歴史を重ねて足元の白ばんだ様子も忠実に再現
定朝様式を示す
絢爛豪華な阿弥陀如来像
モデル像は浄瑠璃寺の本尊、国宝 木造阿弥陀如来坐像の中尊。
造像時期は、新しい本堂が建立された嘉承2(1107)年、または本堂が現在地に移築された1157(保元2)年と見られ、平安時代後期に盛行した定朝様式を示します。
8体の脇仏は像高140cm前後、悟りの境地を表す定印を結ぶのに対し、中尊は像高224.2cmと大きく、衆生に手を差し伸べる来迎印を結びます。
くっきりと大きな目、太い鼻筋と厚い唇の温雅な顔立ちは、阿弥陀如来のおだやかさ、慈悲深さを感じさせます。
金色の光明を放つ体躯は神々しく、来迎印を結び端然と坐す姿は雄大で堂々としています。豪奢を極めた精緻な光背や、造像当時の様相を見せる九重蓮華座も、イスムクオリティで余すところなく再現しました。
浄瑠璃寺×イスム
プロジェクト
文化庁等による「紡ぐプロジェクト」2020年度の文化財修理助成事業の対象として、浄瑠璃寺の本尊 国宝「木造 阿弥陀如来坐像」(九体阿弥陀)が選定され、2022年度の完了を目指して現在修復作業が行われています。 これに伴い浄瑠璃寺では勧進を募っていることから、イスムは所蔵仏像の製品化を通じ、売上の一部を寄進することで文化継承事業に貢献してまいります。
製品情報
浄瑠璃寺×イスムキャンペーン
「イスム 阿弥陀如来坐像 浄瑠璃寺」
デビュー記念
浄瑠璃寺オリジナル
手ぬぐいプレゼント!
※手ぬぐいプレゼントは終了いたしました。
誠にありがとうございました。